2025/06/20 15:54
このページは、下記ページをリニューアルしたものです。
【商品ストーリー紹介①】三種の焼き芋アイスができるまで ～鹿児島の新特産品を目指して～
読みにくかったりしたので、少しでも読みやすくなればと思ってリニューアルしました。
読んでいただけると、嬉しいです。
●農家の願いとは、捨てずに済むこと
2018年、鹿児島県垂水市に、さつまいも農家として新規就農した浜直農園。
毎年願うことは、愛情を持って育てたさつまいもを、余すことなく食べてもらいたい。
やむを得ず廃棄しなければならないときは、とても辛い気持ちになります。
就農以来、焼き芋として販売することを主としてやってきました。
それは、今でも変わらないスタイルです。
しかし、最初はなかなかうまくいきませんでした。
●二つのことに気づいた一年目
一つ目に気づいたことです。
初年は焼き芋が、気温が暖かくなるにつれて、お客様のニーズが落ちるということを、深く考えていませんでした。
12月に無事に、つらさげ芋を販売。
1月、2月も、ある程度のペースで販売していました。
しかし、春となって3月くらいから、客足が鈍くなっていきました。
夏ともなると、完全に忘れられているかの如く、焼き芋ニーズが落ち込みました。
気温が高いと、焼き芋食べたい人って減るということを、痛感しました。
もちろん、夏でも買ってくださるお客様もいまして、神様のように見えていました。
感謝です。
二つ目に気づいたことです。
芋の大きさや形の違う、いわゆる規格外というものです。
主に焼き芋として販売しているのですが、すべてが適度な大きさというわけではありません。
やる前からある程度は想定していましたが、こんなにもバラつきがあるとはと痛感しました。
大きい芋、小さい芋、変わった形の芋、なかなか使い勝手がよくありませんでした。
消費するのは大変だと思いました。
●苦汁をなめた一年目の反省から
上記の二つで、一年目はあてもなく作りすぎたという感じでした。
廃棄に回す芋が多く、生産者として悲しかったです。
焼き芋を売っていこうと思っている以上、この課題は毎年ついてきます。
この反省を生かしていくと決意しました。
そして、同じさつまいもだから、できる限り価値を下げずに売っていこうと。
規格外なんてないと、大きな声でいえるようになりたいと。
それ以降は、焼き芋をペーストにしてスイーツを作ってもらったり、干し芋を作ったりしました。
こうした試行錯誤をして、少しでも廃棄する芋は減らしていくことができました。
一歩一歩、小さいながら成長していきました。
が、もっと画期的な方法はないものかとも思いました。
●試行錯誤は無駄ではなかった
夏は、焼き芋が売れなくなる。
この現実と向き合い続け、2021年になっていました。
いそいろな試行錯誤から学ぶことも多かったです。
テレビを見ながら「夏が来るな～。暑いときはアイスだよね」と思っていました。
そこからぼーっと「そういえば、焼き芋って乳製品と相性良いよね」と考えだしました。
急に興味が湧いてきました。
焼き芋でスイーツなどを作ってもらっていたので、乳製品との相性なども知識として身についていました。
「これはもしかすると行けるのでは」と思い、何か方法がないか探ることにしました。
こんな時にお世話になるのが、鹿児島県よろず支援拠点へ相談。
いつもお世話になっているコーディネーターさんに、想いをぶつけました。
これがまた、良いご縁を繋いでくださいました。
知り合いにアイスクリーム屋さんがいるとのことで、熊本の「ついんスター」さん（https://ice-twinstar.com/）を紹介してくださいました。
●いざ試作へ
ついんスターさんは、熊本の老舗アイスクリーム屋さんです。
たくさんの賞を受賞されていたり、いろいろな企業さんからオリジナルアイスクリームの製造も請け負っているようです。
後日ですが、私も実際に店舗に伺ってアイスクリームを食べたのですが、本当に美味しかったです。
さて、ついんスターさんとは、電話での打ち合わせをしました。
浜直農園の焼き芋の話や、抱えている廃棄問題など相談させてもらいました。
そして、試作用の焼き芋を、熊本へと発送。
一ヶ月ほどして、試作ができたと連絡を頂き、アイスクリームを送っていただきました。
もう、試作ができたと聞いた時点で、安心しきっていました。
受け取ったアイスを、パクリ一口。
食べた瞬間「う、美味い」と。
最高の仕上がりでした。
濃厚だし、さつまいもの味するし、夏でも食べたくなるの間違いなしと思いました。
大きく言えば、「鹿児島を代表するアイスクリームになるぞ」と。
「新しい特産品にするぞ」と意気込みが燃え上がっていきました。
こうして、奇跡を起こすアイスクリームが出来上がっていくのでした。
つづく…
【関連記事】
☆商品紹介まとめ☆
②焼き芋アイスクリーム ～紅はるか～
③焼き芋アイスクリーム ～ハロウィンスイート～
④焼き芋アイスクリーム ～安納芋～
☆商品ストーリー まとめ☆
①三種の焼き芋アイスができるまで ～鹿児島の新特産品を目指して～
②三種の焼き芋アイスができるまで ～鹿児島の新特産品を目指して～
③焼き芋アイス販売奮闘三ヶ月の記録 ～鹿児島の新特産品を目指して～
④焼き芋アイス販売奮闘三ヶ月の記録 ～鹿児島の新特産品を目指して～
⑦焼き芋アイスのメディア紹介 番外編 ～鹿児島の新特産品を目指して～
