2025/06/03 15:00
浜直農園の農業失敗談を、まとめてみました。詳しい内容は、以下のページで紹介しています。

①脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~獣害~
②脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~病害~
③脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~暴風~
④脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~雑草~
①脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~獣害~
獣害とは、イノシシやシカ、サルなどの獣によって、農作物を荒らされる被害のことです。
浜直農園も、垂水市大野地区という標高550mで、自然たっぷりの場所に畑がありますので、いろいろな被害を受けてきました。
代表的なのはイノシシと、アナグマです。
中でもイノシシは、やられたら甚大な被害を受けてしまいます。
そこら辺の知識がなかった就農一年目、見事にやられてしまいました。
簡単な金網で畑を囲っていましたが、突破されました。
一晩で、かなりの数のさつまいもをひっくり返されました。
その後、電気柵や、ワイヤーメッシュという丈夫な柵で、被害は受けなくなりました。
しかし、毎年、獣の被害は小さいながらも受けています。
大きな被害にならないよう、しっかり対策していくことが重要です。

②脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~病害~
さつまいもの病気として、最近出てきたもので「基腐病」という病気があります。
浜直農園創業と、ほぼ同じころに流行してきた厄介な病気です。
芋苗の根元から、腐れてきて、実も含めてすべてを腐らせます。
また、一株病気が出ると、周りの株にも感染していきます。
流行り始めの頃は、大規模な被害を受けた農家は多かったようです。
浜直農園も被害が少なからずありました。
いろいろ農薬なども出てきましたが、根本的な除去などには至りません。
浜直農園は最近では、開き直っています。
根本的に除去できないのなら、周りの株に感染させないようにしようと。
定期的に畑を見回って、感染の疑いのある株は早期除去しています。
これで、大規模被害は防げています。
いちばんは、しっかり管理していくことだと、個人的には思っています。
③脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~暴風~
浜直農園の畑は、標高550mの山間にあります。
山頂から吹き付けてくる強風は、さまざまな被害をもたらしてきました。
就農一年目は経験もなかったので、ひどいものでした。
苗の植え付け前に、畝を作るのですが、この畝にはマルチと言ってビニールを被せます。
このマルチはトラクターで畝を作るのと同時に、きれい張ることができます。
しかし、畝がきれいな蒲鉾型に作れていなければ、マルチもぶかぶかになることがあります。
就農一年目は技術が未熟だったので、ぶかぶかでした。
このぶかぶかに、強風が当たると、どんどんマルチがはがされて、終いには飛ばされてしまいます。
こうなった時は地獄でした。
他にも、ビニールハウスやビニールトンネルがめくれたりもします。
元に戻すのは、非常に面倒くさいです。
仕事は丁寧にしていかないといけないですね。

④脱サラしてから、おいしい焼き芋ができるまで ~雑草~
「農業は雑草との闘いだ」という人もいます。
確かにそうです。
さつまいもの苗より、雑草が元気に育ってしまうと、土の栄養を取られてしまいます。
雑草の草丈が高くなると、さつまいもに日光が当たらなくなり、光合成ができません。
一度、雑草の管理をおろそかにした年がありました。
この年の収穫量は激減しました。
病害や、害虫の被害などもありますが、根本は雑草が伸びすぎたからかなと思っています。
有機農家さんは、すごいよなと思いました。
しっかり管理して、さつまいもに大きくなってもらわなければと、反省しました。