2025/04/16 15:00

浜直農園は鹿児島県垂水市のサツマイモ農家(紅はるか)です。
脱サラして、2018年から、つらさげ芋を作りたいと思って始めた、新規就農者です。
それまでは、農業とはほぼ無縁でした。

知識・経験なしから始まって、たくさん失敗してきました。
それでも、だんだん基本のやることが、わかってきました。
ぜひ、さつまいも農家の一年がどんなものか、わかっていただけたら嬉しいです。

●一年の大まかなスケジュール

・春(3~5月)は、苗づくりや、苗の植え付けに関する仕事がメインになります。
【浜直農園の畑仕事記】春(3~5月)のさつまいも農家の畑仕事 ~苗づくり~
【浜直農園の畑仕事記】春(3~5月)のさつまいも農家の畑仕事 ~苗植え~

・夏(6~8月)は、植えたサツマイモ苗が、しっかり大きくなるように管理します。
【浜直農園の畑仕事記】夏(6~8月)のさつまいも農家の畑仕事 ~管理作業~

・秋(9~11月)は、いよいよ収穫です。つらさげ芋づくりも、この時期に行います。

・冬(12~2月)は、翌年また良いお芋が収穫できるよう、土づくりを行います。
【浜直農園の畑仕事記】冬(12~2月)のさつまいも農家の畑仕事

今回は秋の畑仕事の、収穫について、ご紹介します。


●9月に入っての試し掘りは、いよいよ

さつまいもの生育状況を確認するため、8月くらいから試し掘りをします。
生育が遅いかなと思えば、追肥をしたりします。
定期的に数本ずつ確認します。

9月に入ってくると、いよいよ収穫も間近です。
浜直農園の収穫は9月下旬ごろからスタートします。
収穫が終わるのは10月末くらいです。

収穫時期が間近になると、最終確認の試し掘りをします。
紅はるかは苗を畑に植えた日から、140日前後くらいで適度な大きさになってくるとされています。
そこらへんのタイミングで確認します。
問題ないと思えば、数日後の収穫を計画します。


●最初の作業は芋つる払い

それなりの収穫量なので、いろいろと段取りをしないといけません。
まず、最初に行う作業が、いもの「つる払い」です。
秋にもなっていると、一株あたりの芋づるも相当な大きさになっています。

農家の芋掘り自体は、トラクターで畝の底から掘り上げていきます。
そのため、芋づるは邪魔な存在となってしまいます。
事前に、つる払いという作業で、畝から上の芋づるを、刈り取っておく必要があります。

浜直農園では専用の機械で、つる払いをします。
刈り取って粉砕するような感じで、すごく早いです。
この作業を収穫の前日までにはするようにしています。

また、畝はビニールマルチで覆われています。
これも、掘り上げる前に、処理しておく必要があります。
トラクターの掘り取る部分で絡まったりすると、故障の原因にもなります。

補足ですが、浜直農園では主に、「生分解マルチ」というものを使用しています。
これは土に還っていく素材のマルチです。
これはトラクターで掘り取るときに、一緒に粉々になっていきますので、とても効率的です。

ちょっと値段も高いのですが、土に還るということでSDGsにもなると思い、使用しています。
ビニールのものみたいに、改めて廃棄するという手間もなく、助かっています。


●いよいよ収穫

浜直農園の収穫は、トラクターのお尻に「掘り取り機」を装着して行います。
トラクターで畝をまたいで走ると、掘り取り機が回転して、畝の底から掘り上げてきます。
その際、さつまいもも、土の中から出てきます。

収穫初日の一発目の畝を掘り上げる時が、一番緊張します。
見事なさつまいもが出てくると、テンションが上がります。
逆に小さいと、焦ります。
いろんな思いが交錯する収穫初日です。

収穫する際に気を付けるのは、極力傷を付けないこと。
どうしても、掘り取る流れの中で、掘り取り機の中で、引っかかってしまうことがあります。
これだと、内部で芋同士ぶつかり合ったりして、傷をつけてしまいます。

ですので、掘り取り機の中を常に確認し、引っかかっているなと思ったら、作業を中断しまう。
そして、引っかかっている、お芋を抜き取ります。
いちいち止めて効率が悪いですが、傷がつくと商品として売りにくいです。

そして、そこから腐ってきたりしまうこともありますので、傷は少ない方が良いです。
ひとつひとつの工程を、できるだけ丁寧にやっております。


●掘った芋を一つずつ

トラクターで掘り上げた後は、芋が畑に転がっている状態です。
まだ、根っこでつながっている状態です。
これらを、すべて拾っていかなければなりません。

この後は、農家さんによってやり方が、さまざまあると思います。
畑の時点で、根につながった芋を、一個ずつに切り落として、籠に入れて行く農家さん。
つながった状態で籠に入れて、とりあえず畑から引き上げる農家さん。

焼き芋用のさつまいもは、最終的には籠に入って貯蔵されるのが一般的かと思います。
貯蔵しないと、さつまいもはまだ甘くありません。
収穫後一ヶ月くらいして、少しずつ甘くなってきます。

こうした作業を繰り返して、10月末、11月上旬くらいまで収穫期は続きます。
結構体力勝負です。
これからも、元気に収穫の喜びを味わいたいと思います。


補足ですが、浜直農園は、貯蔵だけでなく、幻の「つらさげ芋」も作っています。
これも収穫と同時並行で行っています。
改めて、ご紹介します。



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