2025/04/14 15:00

浜直農園は鹿児島県垂水市のサツマイモ農家(紅はるか)です。
脱サラして、2018年から、つらさげ芋を作りたいと思って始めた、新規就農者です。
それまでは、農業とはほぼ無縁でした。

知識・経験なしから始まって、たくさん失敗してきました。
それでも、だんだん基本のやることが、わかってきました。
ぜひ、さつまいも農家の一年がどんなものか、わかっていただけたら嬉しいです。

●一年の大まかなスケジュール

・春(3~5月)は、苗づくりや、苗の植え付けに関する仕事がメインになります。
【浜直農園の畑仕事記】春(3~5月)のさつまいも農家の畑仕事 ~苗づくり~

・夏(6~8月)は、植えたサツマイモ苗が、しっかり大きくなるように管理します。
・秋(9~11月)は、いよいよ収穫です。つらさげ芋づくりも、この時期に行います。

・冬(12~2月)は、翌年また良いお芋が収穫できるよう、土づくりを行います。
【浜直農園の畑仕事記】冬(12~2月)のさつまいも農家の畑仕事

今回は春の畑仕事の中でも、苗植えについて、ご紹介します。


●畝づくり

さつまいもの苗を切った状態まで準備できたら、次は畑に植えることになります。
ただ、畑にただ突きさすわけではありません。
畝というものに、苗を突き差していきます。

畝は何もない平坦な畑に、こんもり蒲鉾型に土を盛り上げたものを言います。
見たことがある方も多いかと思います。
だいたい農家はトラクターで、きれいに畝を上げていきます。

そして、黒いマルチ(ビニール)に覆っているものが、多いかなと思います。
なんでこうした畝を作るのと思うかもしれません。
そこにはいろいろ理由があります。

保温、保水、雑草対策・・・挙げればいろいろ出てきます。
おそらくこういう知識は、他のサイトの方が詳しく書いているかと思います。
とにかく、さつまいも農家にとっては、あって当たり前の重要なものです。

さつまいもが、この畝の中で育つわけです。
さつまいもにとって、すくすく育ってもらえる環境にしてあげなければなりません。


●蒲鉾型でピシッと

さつまいものかの多くが、黒いマルチで覆われた、畝を作ります。
トラクターで畝を上げますが、とにかく大事なのはピシッと上げることが、最も重要と思っています。
私自身、これでかなり痛い目に遭いました。

ピシッと上がった畝だと、土とマルチの間に余計な空気が入りません。
デコボコの畝だと、土とマルチの間に余計な空気が入ります。
余計な空気が入る部分が、マルチが緩くてダバダバです。

風が強い日などに、そこが風圧でさらにダバダバとなっていきます。
どんどん押されて、最終的にはめくれあがってしまいます。
もう、そうなると最悪。

私自身、目を覆いたくなる惨状を経験したこともあります。
50m前後の畝のマルチがめくれあがっていきました。
これを後日、手作業で直していったのですが、生き地獄のきつさでした。

ですので、最初の畝を上げる時が非常に重要です。
最初で蒲鉾型でピシッとなっていなければ、それ以降めくれやすいです。
苗を植えた後などでも、強風などでめくれると苗を傷つける可能性もあります。

暖かくて、ふかふかの土でできた畝で育てるどころか、ストレスだらけの畝になると、芋にとってもよくないはずです。
そのため、私もこの作業は、毎年かなり慎重に行っています。


●畝に苗を差し込む

畝が上がれば、いよいよ苗を植えていきます。
植え方は、専用の苗植え棒で、苗の端を抑え込んで、そのまま畝に差し込んでいきます。
重要なのが、しっかり土に、芋苗の節が埋まっていくことです。

差し込んだあとに、もう一回、畝の上から手で抑え込んだ方がいいです。
しっかり埋め込んで抑えないと、苗が強風などで抜けてしまうことがあります。
そして、土と密着していた方が、苗の根付くのも早くなります。

苗の差し方にも、垂直植え、斜め植えなどいろいろあります。
これは、いろいろ試してみましたが、どれが一番いいと言ういうのが難しいです。
年によって出来も違ったりします。

私の基本パターンは斜め植えですが。
一般的には、ある程度同じ大きさの、いもが何個か連なってできるとされています。
いずれにしても、この作業では、しっかり土に苗の節を埋め込むということが重要です。


●雨ですくすく大きく

苗植えは、梅雨終わりごろまでやっても大丈夫と言われています。
植物は雨で一気に成長します。
梅雨の間に、どんどん葉っぱを出して、大きくなります。

実は、これが大事なんです。
植えるときの苗の葉っぱは、数枚しかなくて、しかも植えたら萎れてしまいます。
根付いてから、新しい葉っぱが出てきて、苗が成長していきます。

そして、葉っぱがないと光合成ができません。
根っこに、芋が実っていくのは、夏以降です。
その時に、葉っぱでたっぷり光合成をしてくれなければ、芋もすくすく大ききなってくれません。

梅雨期間で、ある程度葉っぱが多く、大きな株となっていくことが、とても大事になります。
ですので、この時期は、腰も痛くなる作業が多いのですが、集中してがんばらないといけません。

ぜひ、応援してくださいね。


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