2025/04/09 15:02

浜直農園は、主に紅はるかを生産する、鹿児島のさつまいも農家です。
脱サラしてから、知識・経験・コネほぼなしの状態で、新規就農しました。
当初から、「六次産業化」という生産・加工・販売を、手掛けていきたいと思っていました。

●焼き芋スイーツづくりはじまる(前期)

2021年ごろから、女性スタッフも増えて、自分たちで焼き芋の甘さを活したスイーツを作りはじめました。
チーズケーキの開発記についてはこちら
【新商品開発記①】鹿児島を代表するスイーツを作りたくて ~焼き芋チーズケーキ 試作編~
【新商品開発記②】鹿児島を代表するスイーツを作りたくて ~焼き芋チーズケーキ 販売編~

焼き芋パイの開発記
【新商品開発記③】鹿児島を代表するスイーツを作りたくて ~焼き芋パイ~

●焼き芋スイーツづくりはじまる(後期)

2024年は、当初スイーツづくりをしていた女性スタッフ陣も、結婚・出産・育児等々で、いなくなっていました。
新スタッフはいましたが、以前の焼き芋チーズケーキや、焼き芋パイを作ったことがある人がいなくなる、という緊急事態でした。
浜直農園の主力商品は、あくまでも焼き芋ですが、ちょっと寂しいものがありました。

新しいメンバーで、新商品を作ろうと、改めてスイーツ開発が始まりました。
いもどらと、クリームいもどらの開発記
【新商品開発記④】鹿児島を代表するスイーツを作りたくて ~いもどら、クリームいもどら~


●包むクレープがあったとは…

「いもどら」と、「クリームいもどら」は、無事に販売することができました。
販売はしましたが、私はまだ改善できることはないか、周辺の方々に意見などを求めていました。
その中でも、「クレープ」とかも作ってみたらと、提案を受けました。

最初は、「また新しい商品作るのしんどいな」と思っていました。
しかし、話を聞いていると、一般的にイメージしそうなクルクルっと巻いたクレープでは、ありませんでした。
どうやら、クレープで包み込むタイプのものがあるようでした。

インターネットで、いろいろなクレープ店を調べてみたら、確かにいくつかありました。
提案してくれた方に聞くと、これがお手頃価格で、良く売れるとのこと。
たしかに、「100円、150円だったら。お土産などでまとめて買っちゃうな」と思いました。


●焼き芋ペーストとクリームの相性

「クリームいもどらで、焼き芋ペーストとクリームの相性の良さはわかったから、意外といけるかもな」
続けてそのように思いました。
話をしているうちに、もう試作してみようモードになっていました。

まずは、包み込むタイプのクレープ店の商品を、通販でポチリました。
確かに安くて、術中にはまるべく、まとめ買いをしちゃいました。
数日後に到着し、女性スタッフと試食。

「う、美味い。そしてあっという間に食べきってしまう」
そんな心の声が聞こえてきました。
とりあえずクレープ皮を試作せねばと、スタッフと打ち合わせをしました。


●クレープ皮の繊細さ

クレープ皮の焼き方も、まずはインターネットで調べて、試行錯誤でした。
安めのハンディクレープメーカーを買って、作ってみました。
これは、薄さが均等に焼けると思いました。

ですが、なかなかの熱量で焦げてしまったり。
皮をクレープメーカーから、簡単にはがせないので難しかったです。
その後は、フライパンにて挑戦。

最初は皮の薄さが均等じゃなくて、破れることが多かったです。
ただ、反復練習していけば、上手くできそうでした。
ということで、フライパンでの皮焼きへと落ち着いていきました。
その後も、フライパンから剝がす時や、クリームを包むときなどは非常に破れやすく繊細で苦労しました。


●最高の比率を目指して

そんな状態から、クリームと焼き芋ペーストの包む量も、何度も調整しました。
美味しさと、食感これがとても大事だと思って、何パターンも試しました。
クリームと焼き芋ペーストが多すぎると、包み込めない。
逆に少なすぎると、クレープ皮だけ食べているみたい。

スタッフと、何度も試食を繰り返しました。
最終的に落ち着くまで、一ヶ月以上かかったと思います。
その間に、女性スタッフのクレープ皮を焼く技術はみるみる上達していきました。

それもあって焼き芋クレープとして落ち着いたのだと思います。
見た目にも美味しそうな、クレープになりました。
不器用なオーナーのために、ありがとうございます。


●お披露目販売は、史上初のイベント出品

いつも焼き芋スイーツは、直売所で販売して、慣れたらイベントなどに出品するパターンでした。
それが、焼き芋クレープはイベントで初販売。
鹿児島県よろず支援拠点様が主催する「かごよろマルシェ」でした。

そもそも、焼き芋のクレープを提案してくださったのが、鹿児島よろず支援拠点のコーディネーターさんだったので。
そのご縁で、新商品発売のタイミングと重なったこともあり、出店させていただくことに。
今までにないパターンというのも、新商品お披露目の緊張を増幅させていました。

二日間の開催ですが、一日クレープ約100個ずつを準備しました。
心もとなかったので、干し芋と、いもどらも多少持っていきました。
「えーい、出たとこ勝負だ」と思って準備しました。


●なんとか完売御礼

イベントでの売れ行きは、初日は雨でしたが夕方には完売。
二日目もイベント終了ギリギリのところで完売しました。
Instagramでの告知なども、多少の効果があり、ご来店くださったお客様も。

そして、前職の本店下階というのもあり、知り合いが良く通ってくれたというラッキーもありました。
半ば強制的に、買わせたかもしれません。
でも、本当に感謝でした。

焼き芋クレープのお披露目には、十分な売れ行きでした。
狙い通りに、まとめ買いされるお客様も多くて、嬉しかったです。
その後、直売所でも無事に売っていくこととなりました。

夏は凍らして、半解凍で食べるのが最高に美味しかったです。
2025年現在、製造は休止中ですが、また機会があれば売り出したいなと思っています。


浜直農園のこだわり!

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