2025/04/05 16:32
浜直農園は、主に紅はるかを生産する、鹿児島のさつまいも農家です。
脱サラしてから、知識・経験・コネほぼなしの状態で、新規就農しました。
当初から、「六次産業化」という生産・加工・販売を、手掛けていきたいと思っていました。
2021年ごろから、焼き芋の甘さを活かして、何か作りたいと考え始めました。
それは、知人のパティシエさんが、直売所でスイーツを作ってくれたという、経験があったためです。
期間限定でのお手伝いだったので、2021年の夏でスイーツ販売はストップしていました。
パティシエさんと、焼き芋スイーツを売ったころのお話
【商品ストリー紹介③】焼き芋アイス販売奮闘三ヶ月の記録 ～鹿児島の新特産品を目指して～
【商品ストリー紹介④】焼き芋アイス販売奮闘三ヶ月の記録 ～鹿児島の新特産品を目指して～
秋以降は、いつも通りの焼き芋屋さんとして、直売所も営業していました。
しばらくして、料理好きで優秀な女性スタッフも、パートタイムで働いてくれるようになりました。
そこで、直売所独自でスイーツの開発に、挑戦するようになっていきました。
そして、一つ目の焼き芋スイーツは「チーズケーキ」でした。
なぜ、それになったかは、はっきり覚えていませんが・・・
試作を終え、いよいよ販売となった時のバタバタを、ぜひご覧ください。
試作編についてはこちら
【新商品開発記①】鹿児島を代表するスイーツを作りたくて ～焼き芋チーズケーキ 試作編～
●これはバズっているのか？
焼き芋チーズケーキの試作も落ち着き、2022年3月より販売開始することとなりました。
鹿児島駅前の直売所で、慣れるまで水・金曜日のみ販売予定です。
新商品開発につきものの一つに、告知・宣伝があります。
浜直農園もSNSの重要性が大事ということだけは認識していましたので、Instagramをやっていました。
重要性は認識していても、さほど熱心には投稿などしていませんでした。
当時のフォロワー数は500前後だったと思います。
この頃、女性スタッフが二人に増えていました。
一人は、Instagramに詳しいとのことで、いろいろレクチャーを受けました。
そして、一緒に告知投稿を作成。
浜直農園が、それまでに作ったこともない、おしゃれでかわいい投稿が作れました。
いざ投稿！
そしたら、「いいね」がどんどん入っていきました。
経験のないほどのハイペースで「閲覧数」や「いいね」が増えていきました。
しばらくしたら、問い合わせや予約のDMも来たり。
いつもと違う様子に、「これはバズってるんですか？」と感じました。
「バズる」の定義は分かりませんが、いつもと様子が違うことは確かです。
浜直農園的には、バズっていると言ってよいと思います。
予約もたくさん入って、逆に焦りました。
（はじめての告知で、バズる？↑↑）
●とにかく仕込み作業
販売前から想像以上にInstagramの反響がありました。
予約もあったので、逆算して仕込みをしました。
ちなみにオーナーの私は、調理は得意でないので、オーブンの火の番しかできません。
女性スタッフが頑張ってくれて、前日までに完成。
あとは一晩寝かすだけ、というところまで順調でした。
販売日当日はカットして、お客様をお待ちするだけです。
ただ、不器用な私は、カットが非常に難しい作業でした。
慎重に切らないと、チーズケーキの皮とでもいう部分でしょうか、ここが途中で取れてしまいます。
売り物だと思うと、もう冷や汗ものでした。
しかし、これが私の一番貢献できる作業なので、頑張りました。
初日は信じられないくらいの時間がかかしました。
それでも、2カットくらいは上手にきれず、これについては値段を下げて売らせていただきました。
（カット失敗↑↑）
●とにかく焼いては売る一ヶ月
初日の販売も順調売れて、完売しました。
初日がピークではあったものの、それ以降一ヶ月は準備したチーズケーキが完売していく状態でした。
ほとんどが、Instagramを見ていらっしゃったお客様でした。
それまで、自前で作ったスイーツが売れるなんて、思ったこともありませんでした。
鹿児島にも、たくさんスイーツ店がある中、農園のスイーツに興味を持っていただき、嬉しかったです。
今でも、ただただ感謝しています。
（とにかくたくさん焼く日々↑↑）
●チーズケーキで得た二つのこと
そして、SNSの力の凄さを実感しました。
これ以降、できる限りマメに発信していこうと決めました。
約3年経過して、2025年3月時点で、フォロワーも1,400にまで増えました。
もう一つは、焼き芋スイーツの力も実感しました。
極力無添加で、素材の味を活かす精神で作れば、共感してくださる方も少なくないと感じました。
これからも、農園らしくヘルシーなものをお届けしていきたいと思います。
（直売所内から↑↑）
●商品開発の挑戦は続く
焼き芋チーズケーキという、自分たちで作ったスイーツ。
小さいながらも成功することができたと、自信がつきました。
これ以降、積極的に挑戦を続けていくことになりました。
