2025/05/18 15:00
●銀行員時代に学んだこと
鹿児島の地方銀行に約9年勤めていました。
金融機関を中心に就職活動を行い、無事に入行することができました。
とはいっても、明確に何がしたいというのは漠然としていました。
ただ、「いつか起業したい」という想いは持ち続けていました。
これも明確に、どんなことで起業したいというのもありませんでした。
とはいっても、「銀行にいればいろんな企業の人とも話せる」という気持ちは、あったのかもしれません。
入行後の大半は営業職でした。
個人・法人のお客様に、さまざまな銀行商品を提案させていただきました。
もともと人見知りだったのですが、銀行に入ってからは、だいぶ克服されたのではないでしょうか。
なぜって、顔もわからない人のお宅に、飛び込みで営業するなんて当たり前の世界です。
初めてドアのチャイムを鳴らす時の、緊張感は今でも解消されませんが。
それでも、ご挨拶して、おしゃべりをしていくと、だいたい良い人です。
銀行員時代で一番身に付いたというか成長したことは、こうした人と接することなのかもしれません。
相手の方が、何を感じているのかなど、察して話していくと、おのずと仲良くなれます。
人と信頼関係を作ることの大事さも学ばせてもらいました。

【就農一年目の頃↑】
●お客様と話していく中で・・・
銀行員をいていて、支店もいくつか異動しました。
お客様と話すことは基本的に楽しいです。
交渉事は得意ではないですが。
特に法人の社長さんたちとの雑談などは楽しかったです。
「この社長さんはこんな夢もってるんだ」「この人めちゃめちゃ熱い」とか刺激をもらいまくっていました。
そんな話を聞くたびに、「いつか起業したい」という想いがよみがえってきたのでした。
また、いろいろな支店を回る中で、「鹿児島って農業県だよな。しかもみんないろんな工夫してて凄い」と感じることが多かったです。
そういう実情から、銀行自体も農業や畜産業者への支援も積極的でした。
農業をしたいとまでは、まだ思いませんでしたが、魅力ある産業だなと感じました。
発想を変えて、工夫すればおもしろい産業だと思いました。
特に6次産業化という言葉が、知られるようになってきた頃でもあります。
そういうことに積極的な企業の社長さんたちに、いつも刺激をもらってました。
●いよいよ脱サラ
お客様と話をすることは、楽しかったです。
仕事も人並みには一生懸命がんばりました。
が、退職を考える時はやってきます。
体調を崩したわけではありませんが、「このままいったら体壊すぞ」と思うタイミングがありました。
銀行員としての将来を描きにくいと感じるようにもなりました。
もちろん不正などはしていませんが。
そんな悶々とした思いが募り、家族と相談して退職を決意しました。
家族には、本当に申し訳なく思うのと同時に、理解をしてくれて感謝でした。
退職に際し、「一度の人生、やれることをやってみよう」と起業も決意しました。
●農業をやってみよう
銀行退職時点では、何をするかは決まっていませんでした。
「みんなどうやって起業しているんだ?」と、志を持って起業している人たちって凄いと思いました。
銀行員時代に話した社長さんたちとの会話を思い出したりして、悩み続けていました。
ある時、「農業はどうだろう」と、ふと思いました。
もともと、農作業などの体を動かすことも好きだし、ベランダ菜園くらいのことは経験がありました。
なにより、六次産業化に取り組む社長さんたちの話などは、常に頭にありました。
「もう野菜から作って、六次化しちゃえ」って勢いで思いました。
それからは、目の前のできること、家庭菜園から始まりました。
自治体がやっている農業関連のセミナーなどにも積極的に参加。
何を作るかは、決まりませんでしたが、ひとつ自分の中で決まったことはありました。
「六次化によって付加価値のあるものを作って売ろう」と。
既存の農業のやり方だと、どうしても重労働などの暗いイメージが大きかったです。
農業3Kといって、きつい、汚い、危険な仕事と認識されがちでした。
そして、市場では安い値段に叩かれるというイメージもありました。
これらのイメージを打ち破っていきたいという想いは、日を追うごとに強くなっていきました。
●つらさげ芋を作ろう
なかなかこれといった作物が見つからない日々が、数か月続きました。
「このままじゃ、あっという間に銀行辞めて一年経ってしまうよ」と焦りもありました。
できることはやっているけど、何作るかが決まらないと、売ることもできません。
そんなある日、知り合いが垂水市の「つらさげ芋」というものを紹介してくれました。
知り合いは、つらさげ芋を使って加工品などを作りたいので、私に手伝ってほしいという意向があったようです。
「つらさげ芋」のことは、よくわかりませんでしたが、加工品づくりを手伝ということで、話はまとまりました。
そして、実際食べてみたときに衝撃を受けました。
「焼き芋ってこんなになるの!?」と。
焼き芋すら、大人になって食べた記憶があまりありません。
子供のころに食べた「ぱさぱさホクホク」したイメージが、圧倒的に強かった頃です。
「つらさげ芋」の、ねっとり甘い焼き芋に感動しました。
あっという間に食べてしまいました。
しかも、収穫したいもを吊るすという、独自の熟成方法。
ストーリーが詰まりまくっています。
付加価値が高すぎです。
知り合いの手伝いもそこそこに、「こういう付加価値の高いものを作りたいんだよ」という想いが高まっていきました。
気がつけば、家族に話し、垂水市でつらさげ芋を作るという気持ちを伝えていました。
そこから、垂水市役所や地元の農家さんに会いに行ったりと、勢いで突き進んでいくことになったのでした。

【商品紹介】つらさげ芋
●銀行員時代に身に着けたことが
市役所や地元の農家さんと話していくうえで、大事だと思ったことは信頼関係を築くことが一番重要だと思いました。
銀行員時代に身につけた、人との接し方がここで発揮されたと思います。
足しげく通い、極力面と向かって話をする。
こうして、信頼関係を築いていくことができたと思います。
借り受ける畑も、割と早く見つかりました。
揃えるもの、必要なものも指導してもらい、滞りなく準備できました。
やはり、人と人のつながりって大事だなと思いました。
こうして、浜直農園がスタートしていきました。
【自己紹介①】つらさげ芋に出会って 鹿児島県垂水市でさつまいも農家してます
浜直農園のこだわり!
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※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)