2025/04/18 15:00

浜直農園は、垂水市の大野地区というところで、さつまいもの生産をしています。
ここは標高550mの山間の集落です。
なぜ、ここで作っているかというと、「つらさげ芋」を作りたいからです。

今や「幻のつらさげ芋」と、呼ばれるまでになっています。
大野地区で「つらさげ芋」を作っている農家は、10軒ありません。
畑も山を切り開いた集落にありますので、限られた耕作面積しかありません。

そのため、希少価値が上がっているのです。
今回はその「つらさげ芋」のご紹介をさせていただきます。

●熟成する紅はるかの特性

ここでは、さつまいものことを、紅はるかに絞ってお話しします。
品種ごとに異なる点があったりしますので、ご了承ください。
紅はるかは、収穫直後はあまり甘くありません。

一定温度に置いて、一ヶ月ほど経つと少しずつ甘くなり始めます。
二ヶ月目で美味しい甘さになり、三ヶ月ほどでMAXの甘さとなります。
つまり、時間の経過かと共に甘く熟成されていくのです。

芋は生きていくうえで、自身のデンプンを糖に変えていきます。
時間の経過とともに、デンプンが糖に変わっていっているので、甘いんですね。

ここで注意したいのが、同じ紅はるかでも、芋によって甘さが違うということです。
同じ紅はるかでも、産地や農家さんによって、結構味が違います。
いくら熟成したとしても、育った環境でそもそも味が違います。

ぜひお好みの甘さの芋を見つけてください。
味の好みは人それぞれですが、浜直農園の紅はるかは、お客様に美味しいと思っていただけてると思います。


●つらさげという熟成法

つらさげ芋は、収穫した紅はるかを、一ヶ月以上軒下などで、芋づるごと吊るした芋です。
吊るされた芋が、標高550mの寒風に当てることで、約一ヶ月で極限まで甘くなっていきます。
この標高の高さが、昼夜の厳しい寒暖差を生み、芋にとって厳しい環境を作り出します。
芋は厳しい環境を生き伸びるために、芋自身のデンプンをどんどん糖に変えていくのです。

吊るしている間は、温度管理が重要になります。
寒風に当てることで甘くなると言いましたが、寒すぎると芋も死んでしまいます。
この頃の夜の気温は寒いので、ストーブを焚いたりして、寒くなり過ぎないようにしないといけません。

そうした絶妙な管理をすることで、究極の甘さになっていくのです。
これが、より甘くなる仕組み、つらさげという独自の熟成方法なのです。
つらさげ芋を焼くと、芋蜜の糖度は軽く40度を超えます。

これはフルーツなどの糖度よりも、高いとされています。
それくらい高糖度です。

つらさげ芋作りに関するお話
【浜直農園の畑仕事記】秋(9~11月)のさつまいも農家の畑仕事 ~つらさげ芋づくり~


●地元農家たちで決めたルール

つらさげ芋に衝撃を受けたがために、浜直農園はこの地でさつまいもを作ってます。
なぜかというと理由があります。
つらさげ芋は、「大野地区で生産された芋を、大野地区でつらさげたものでないと、つらさげ芋と名乗れない」のです。

地元農家でつくった厳しいルールがあります。
ぜひとも、つらさげ芋を作って売りたいと思った私は、この地で新規就農したわけです。
他にも厳しい決め事がいくつかありますが、それくらいこだわった人たちが作った芋なので、甘くて美味しいのです。

もう一つ、つらさげ芋の販売期間ですが、毎年12月1日に販売解禁とされています。
販売終了も、目安は1月末までにと決められています。
そもそも、手間がかかって、そんなにたくさん作れないので、ちょうどいい販売期間です。

浜直農園は毎年12月末には完売します。
12月上旬に、直売所、ホームページ共に、すごい勢いで売れていきます。
「幻のつらさげ芋」として認知されている証拠だと思っています。

ぜひ、12月1日を楽しみにされていてください。


浜直農園のこだわり!

詳しくはこちらまで↓↓↓

https://ham740240.owndshop.com/p/00002


「焼き芋」や「アイスクリーム」の通販はこちらから↓↓↓

※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)

https://ham740240.owndshop.com/