2025/05/15 15:00
浜直農園は鹿児島県垂水市大野地区の畑で、さつまいも(主に紅はるか)を生産しています。
標高550mの地ですが、そこには「つらさげ芋」をいう、この地でしかできない、さつまいもがあります。
この「つらさげ芋」を作りたいと、縁もゆかりもない土地で、知識経験皆無の状態で、2018年に新規就農しました。
新規就農ですので、畑も耕作放棄地を見つけ、借り受けて生産を始めました。
たくさんの面積があるわけでもなく、かつド素人なので、生産能力も知れています。
それでも、限られたさつまいもを、自分なりにこだわって売ってきました。
一人でも多くのお客様に、知ってもらいたいという一心です。
そんな販売ヒストリーにお付き合いいただければ嬉しいです。

●商談会へ初挑戦
浜直農園の焼き芋も5年以上経つと、だいぶ認知してもらえるようになりました。
鹿児島市小川町の鹿児島駅前直売所にも、お客さんが足を運んでくださいます。
ご来店いただけるお客様には、感謝しております。
【焼き芋販売ヒストリー②】浜直農園の鹿児島駅前直売所 誕生
こうしたお客様の顔が見える直売の一方で、通販なども大事にきました。
アサヒ緑健様への納品を経験して以降、冷凍焼き芋、そして、焼き芋アイスの通販を取り組んできました。
【焼き芋販売ヒストリー③】桁違い!アサヒ緑健様
2023年夏、通販も慣れてきたというタイミングで、鹿児島よろず支援拠点より、商談会の案内をいただきました。
個別の商談などは何度かしてきましたが、商談会は初めてでした。
商談先はあの有名な百貨店「髙島屋」様でした。
ローズキッチンというインターネットサイトで、鹿児島のグルメフェアという一ヶ月間の企画のようでした。
夏の商談会ということもあり、「焼き芋アイスで出してみよう」と、挑戦の意思を決めました。
エントリーシートなどを記入し、希望の商談日時を送って、返答を待ちました。
そしたら、意外と簡単に通って、確定した商談日時がメールにて送ってきました。
あとは、当日を待つのみです。

●まさかの商品チェンジ
当日会場には「焼き芋アイス」を持って行きました。
早めに行って、順番が来るまで控室にて待機しました。
控室には、スタッフの方もいたので、雑談などをしてリラックスモードで待つことができました。
そして、順番が来て、商談の部屋へ呼ばれました。
そこには、髙島屋のバイヤーさん(以下、バイヤーさん)のほかに、関係機関の方々も。
もちろん、鹿児島よろずの方もいたので、結構近況せずに商談を進められました。
そして、初っ端から衝撃的事実を告げられました。
「アイス取り扱ってないんですよ~」とバイヤーさん。
「アイスだったら帰ることになりますが、焼き芋出せない?」と鹿児島よろずの方から助け舟。
迷わず「出せます」と。
鹿児島グルメフェアは2024年2月の開催のようでした。
その頃なら、焼き芋まだ出せるだろうと判断しました。
バイヤーさんも、初めて鹿児島の企画をされるということで、ぜひ出してほしいという感じでした。
「量の確保が難しいときは、限定○○個でもいいですよ」と、かなり前向き。
こうなれば、私も断る理由はなく、「焼き芋でお願いします」ということになりました。
最後、バイヤーさんから「一応、採用確定したら、また連絡します」とのことでした。
「さすがに、これでは落ちないでしょう」と思いながら、会場を後にしました。
「商談会楽し~」と、帰り道の足取りは軽かったです。

●送られてきた大量の書類
商談会の数日後、バイヤーさんからメールを頂きました。
無事に採用ということが書いてありました。
そして、その下には鹿児島グルメフェアまでのスケジュールや、送るサンプルや書類の一覧がびっしりと書かれています。
目が回りそうでしたが、とにかく滞りないようスケジュールを確認しました。
さらに、その数日後には文書もたくさん送ってきました。
「一流企業と取引するってこんな感じなんだ」と、勉強になりました。
口座を作ったり、誓約書を書いたりと、とにかくたくさん。
商品の見積もりなども作成。
サンプルも二回ほど、送りしました。
スケジュール通りにこなしていると、鹿児島グルメフェアのパンフレットが出来上がって、送られてきました。
浜直農園の焼き芋は、ページのセンター付近で、目立ちやすかったです。
これを見たときは、感慨深いものがありました。
「浜直農園の焼き芋が、髙島屋のパンフに載ってる~」
認められた気がして、もう最高でした。

●一ヶ月の戦い
パンフレットが届くと、さっそく発注書もFAXが来ました。
初回から100を超える注文。
やっぱり大手企業は、数が多いです。
それでも、アサヒ緑健様での大量納品の経験があったのが大きかったです。
難なく、期日までに納品対応できてたかと思います。
その後の追加注文も然り。
一ヶ月でしたが、充実の戦いができたと思います。
後日、バイヤーさんから聞いたのですが、浜直農園の焼き芋は、そこそこ上位で売れていたそうです。
やっぱり、鹿児島と言えば、さつまいもです。
一流企業との取引ということで、いろいろ勉強になりました。
無事に終えられたので、また自信となりました。
浜直農園のこだわり!
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※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)