2025/06/23 16:18

●何もわからない一年目

垂水市大野地区でさつまいも農家になって、つらさげ芋を作る。
こうして、新規就農していくわけですが、何をすればいいかわかりません。
身内に農家はいませんし、私も農業経験は家庭菜園をかじったくらいです。

まずは、垂水市役所の農林課へ相談です。
このときの担当者さんが、一生懸命サポートしてくださいました。
大野地区との伝手など、ほぼない状態。

早いうちに、大野地区案内に連れて行ってくれたりしました。
それで、だんだん顔見知りの方も増えていきました。
自分一人でも、相談に行けるくらいの仲になれたと思います。

また、市役所の担当の方には、それ以外にもいろんな制度の説明や、サポートを頂きました。
たくさん、相談もさせていただきました。
この時できたご縁に感謝しています。

2025年時点では、担当の方も異動になりました。
それでも、市役所内でばったり会うこともあり、近況報告などさせてもらっています。
「最初の担当者があの方でよかったな~」と、今でも思っています。



●困ったら足を運ぶ

無事に農地を借りれたりして、いよいよ作付けというところまで、こぎ着けました。
ここまで来るまで、何度も先輩農家さんたちに教えを請いに行きました。
そして、先輩方の農作業の手伝いに行かせてもらって、実際に体でも覚えていきました。

通常の新規就農は、農業大学校や、農業法人に勤めてから、就農するパターンが多いかと思います。
私はこのコースを歩んできていない、全くの素人です。
農業大学校に、トラクターの免許を取得するために、一週間合宿で行っただけです。

ちなみに、その時もトラクターも一度も乗ったことがない状態で、合宿に行きました。
周りにそんな人は誰一人いませんでした。
でも、必死に自主練習などをして、なんとか免許取得できました。

それくらい、勢いで始めた農業。
こういう状況でしたので、就農後わからないことは、ひたすら先輩方に聞きに行きました。
先輩と言っても、ほとんどの方は高齢者の大先輩です。

頭を下げて、必死に食らいついていきました。
いろいろなことを指導してもらいました。
そして、無事に苗の植え付けも終えることができました。



●恩人の先輩

ご指導いただいた大先輩の中でも、特に気にかけてもらった方がいらっしゃいます。
大野地区で60年は、農業をされていたのではないかと思います。
農作業の手伝いも、何度もさせてもらいました。

自らの知識のためというのもありますが、感謝の意味での恩返しの気持ちもありました。
必死にやってたので、目をかけてくれたのだと思うことがあります。
一年目は必要な機材などもわかりません。

「こういう時は、この機械がいるよ」と言われますが、いきなり準備できるわけもありません。
そしたら「これ使っていいよ」と、神のお言葉。
本当に涙が出る思いでした。

いきなり現れた、素人の若造に、大事な機械を無償で貸してくれるのです。
もちろん壊したら弁償だし、燃料代は自分で準備しましたが。
でも、お借りできたために、いろいろ勉強になりました。

「自分はこういう機械を買おう」と、判断材料にもなっていきました。
また、機械を買いに行くときは、紹介までしてくれたり。
無駄なものを買わず、本当によかったと思います。

一年目は、こうした力添えを頂いて、なんとか収穫までこぎ着けました。
二年目以降は、自分でいろいろ揃えられたので、道具をお借りしたりはないのですが、変わらず相談には伺わせてもらっています。
受けた御恩は、まだ返せていないと思いますが、今でも元気に頑張っている姿を見せるのが、まずは一番かなと思っています。



恩人たちの期待を裏切らないよう、これからも「つらさげ芋」を作り続けていきたいです。



浜直農園のこだわり!

詳しくはこちらまで↓↓↓

https://ham740240.owndshop.com/p/00002


「焼き芋」や「アイスクリーム」の通販はこちらから↓↓↓

※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)

https://ham740240.owndshop.com/