2025/06/19 16:00
●つらさげ芋は希少
浜直農園は、垂水市の大野地区というところで、さつまいもの生産をしています。
ここは標高550mの山間の集落です。
なぜ、ここで作っているかというと、「つらさげ芋」を作りたいからです。
しかし、つらさげ芋を作るのには、手間がかかります。
選別、吊るす作業、それぞれ繊細な作業が伴います。
そのため、収穫したサツマイモの全てを、つらさげ芋にという訳にはいきません。
では、つらさげ芋にできなかった芋はどうするのかということになります。
今回は、その芋たちについてのお話しです。

●多くは熟成芋として販売
浜直農園が生産拠点としている大野地区では、つらさげ芋にならなかった芋を「熟成芋」として売られる農家さんが多いです。
熟成芋、それは一定の温度で、長期保存して、甘くしていった芋です。
甘くなる根本的な原理は、つらさげ芋と同じと言っていいかもしれません。
さつまいもは、生きるためにデンプンを糖へと変えていきます。
この原理です。
二ヶ月、三ヶ月と貯蔵していれば、このメカニズムで甘くなっていきます。
つらさげ芋は、あえてサツマイモにとって厳しい条件にさらすことで、より早く強く甘さを高めていきます。
そのため、毎年12月には、吊るされた芋は、ほぼ間違いなく甘くなります。
生きるために、デンプンを糖に変えていくという根本は同じで、その環境と方法が特殊なのです。
熟成芋も、最終的には、つらさげ芋に近いぐらいの甘さに到達します。
充分に甘く、熟成芋と言って、何ら違和感ない美味しさです。

●やっぱり産地が重要
つらさげ芋も、そうですが、味についてはそもそも作っている環境が、物を言うと思います。
標高550mの、ちょっと特殊な環境。
特に昼夜の寒暖差っていうのは、美味しい野菜を作る上では、大きな差異につながっていると思います。
さつまいも以外の野菜、特に根菜が美味しいと言われている地域です。
甘いのです。
野菜にとって、きっと甘くなりやすい、厳しめの環境なのでしょう。

●つらさげ芋の兄弟芋「紅もぜか」
これまで述べてきた通り、厳しい環境で育ってきたサツマイモです。
そして、つらさげ芋になりえない芋もあります。
でも、育ってきた環境ゆえに、十分に甘いのです。
つらさげ芋と同じ畑で育ってきた芋です。
たまたま選別上、つらさげ芋になれなかっただけです。
熟成方法が異なるだけで、毎年1月には、十分な甘さになっています。
つらさげ芋の、兄弟と言ってもいいでしょう。
人間で言ったら、同じ家で育って、小中学校同じで、高校も同じ。
たまたま最後に行った大学が違って社会に出たくらいに思っています。
総合的な力をみれば、そう大きな実力差はないと思います。
そんな熟成芋を、浜直農園では「紅もぜか」と名乗って販売中です。
基本的に、つらさげ芋が完売した後に、販売開始しています。
つらさげ芋を食べて、「美味しかったな~」と思われたら、ぜひ一度お試しください。

浜直農園のこだわり!
詳しくはこちらまで↓↓↓
https://ham740240.owndshop.com/p/00002
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※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)