2025/04/20 15:00

テレビやラジオ、新聞、雑誌などのメディアに紹介されてことありますか?

私は農業を始めるまで、そんな経験したことがありませんでした。
人前で話すことも得意ではありません。

でも、いつかはメディアで紹介されるような商品を作ろうと、思ってやってきました。
そして、それは突然やってくるのです。
これは、メディアに取材されてこともなく、口下手な男の成長の物語です。


●初めての出演依頼はラジオ
2018年11月末、鹿児島県垂水市に新規就農して、一度目のさつまいも収穫が終わっていました。
念願のつらさげ芋も、いよいよ完成という頃でした。
いつもお世話になっている、垂水市役所の新規就農者の担当の方から連絡がありました。

いつも通り、つらさげ芋の話をしていて、切り出されました。
「11月〇日~△日の一週間、MBCラジオで垂水週間があるんですよ」
MBCラジオとは、鹿児島県民なら一度は聴いたことのあるラジオ局です。

「たんぽぽクラブ」「城山スズメ」・・・など。
いろいろな地域密着の番組が多いので、みんな知っていると言ってもいいくらいです。
車の運転中などに、私もよく聴いていました。

それで市役所の方の話のつづきです。
「城山スズメ知ってます?それの《電話でボンジョルノ》ってコーナーに出てほしいんですよ」
私は「えっ!?僕ですか?」と聞き返しました。

「そうです。農業関係で出演者を探してて、面白そうなのがあなたなんですよ」
みたいに、言われたと思います。
「どういう基準!?というか、おれはそんなキャラだったか?」

話が急すぎて、しばらくいろんなことが頭をよぎって、決めきれずにいました。
でも、つらさげ芋を売り込むには良い機会だと思い、出演を受けることにしました。
出演は生放送中に10分程度、スタジオのMCの方々と電話でやり取りするという内容でした。

初めてのメディア出演が、一発勝負という展開。
もう、その瞬間から、城山スズメのことで頭がいっぱいです。
市役所の方には「つらさげ芋のことをたくさんPRしてね。それじゃ担当の人から連絡が来るのでよろしく」と言われました。
とりあえず、担当の方からの連絡を待ちました。

↓MBCラジオ 城山スズメ↓


●アンケートを書いて・・・
数日後に、城山スズメの担当の方から電話がありました。
「この度はありがとうございます。・・・」
いろいろ出演するコーナーの説明を、ふむふむと聞いていました。

そして最後に、資料を送るので簡単に目を通しておいてほしいのと、アンケートを書いて提出してほしいとのことでした。
「こういう事聞きます」「発信したいことなどあれば教えてください」などと書かれてました。
コーナーの最後に曲を流すので、リクエスト曲も出さないといけませんでした。

とりあえず、こちらのせいで迷惑をかけられないと、アンケートはすぐに書いて提出しました。
つらさげ芋のことや、地域イベントなどの発信したいことを書きました。
ちなみにリクエスト曲は、「大事マンブラザーズ」さんの、あの名曲をリクエストしました。

そして、最後に顔がわかった方がMCの方もいいかなと、自分の写真まで送っておきました。
いらなかったかなと思っていましたが、後日「いい写真ですね」と言われ、妙に恥ずかしかったです。
アンケートを書いて送ってからは、当日までは何もすることがありませんでした。

しかし、「ちゃんと話せるかな~」と、とにかくドキドキの日々を送っていました。
(城山スズメ担当者さんに送った写真↑↑)


●いよいよ出演当日
ラジオ出演当日ともなると、とにかくソワソワ。
初めてなので、仕方ないですよね。
もともと口下手ですし。

出演時間は15時からの「電話でボンジョルノ」のコーナー。
コーナー冒頭、MCの方から「ボンジョルノ」と言われたら、「ボンジョルノ」と返さなければなりません。
それ以外は、何もありません。

アンケートに書いたことを質問されるので、それにちゃんと答えられればいいだけです。
いいだけですが、口下手なので、それが難しい・・・。
出演までの間は、何度もアンケートを見返していました。

いよいよ、出演10分前くらいに、城山スズメの担当の方から、電話が来ました。
「今日はよろしくお願いします。声をかけますので、このままお待ちください」と言われ、ステイ。

この受話器を耳元から離すことのできない数分間が、凄まじく長かったです。
胸の鼓動が聞こえてきます。
息が止まりそうでした。

「はい、それでは始まります。ボンジョルノと言われたら、返してくださいね」

しばらくして「ボンジョルノ~」とMCさん。
私の心の中「えーい!もう気合いだ!」と吹っ切れました。
大声で「ボンジョルノ~!!!」と叫んでいました。

MCさん、二人いらっしゃるのですが「おー元気ですね」とツッコんでくださいました。
感謝です。
インパクトだけは残せたので、あとは身をまかせて話すだけです。

とりあえず、ずっと緊張していたのは確かです。
でも、MCのお二人は聞き上手。
丁寧に質問してくれ、しっかりリアクションしてくださいます。

農業を始めた理由や、どんな想いで就農一年目を過ごしたかなど。
そしてPRしたいことなどを、自然な形で答えを引き出してくださいます。
「プロって凄いなー」と思いました。

私も最後らへんは楽しく喋れていたと思います。
気が付けば、最後のリクエスト曲の紹介。
たぶん、ここが一番、素の自分の言葉だったかもしれません。

「この一年、初めてのことばかりで、上手くいかないことばかりでしたが、《それが大事》の歌詞のような気持ちで頑張ってきました」
みたいに言ったと思います。
MCさんが「うん、うん、これからも美味しいつらさげ芋作ってください」というようにおっしゃて、曲が流れ出して終了。

あっという間の10分少々でしたが、充実した時間を過ごさせてもらいました。


●無事に出演終了
出演が終わり、スタッフの方にお礼を伝えて電話を切りました。
その瞬間、肩の重荷が取れた気がします。
緊張感から解き放たれました。

まだまだ無名ですので、出演後は限られた人たちからの労いの言葉でしたが、とても嬉しかったです。
みんな「よかったよ~」と言ってくれました。
もちろん、依頼をしてくれた市役所の方も。

本当に良い経験ができたと思います。
数日後からの、つらさげ芋の販売も、がんばろうと気合が入りました。
ラジオ出演効果で、売上が上がったかはわかりません。
それでも、見知らぬお客さん何人かに「ラジオ聴いてた」と声をかけてもらい、嬉しかったです。

これが、初の超どきどきメディア出演でした。
まだまだ慣れ具合は最低レベルです。
これから成長していきますよ。


浜直農園のこだわり!

詳しくはこちらまで↓↓↓

https://ham740240.owndshop.com/p/00002


「焼き芋」や「アイスクリーム」の通販はこちらから↓↓↓

※つらさげ芋は12/1以降の発送になります(注文予約は11月以降)

https://ham740240.owndshop.com/